初めてのお客様へ
公開日:2025/03/21/10:31
1.はじめに
ヘナカラーは、ヘナとインディゴの2種類の天然ハーブを組み合わせた染色法です。当店では長年の実践を重ねてきたからこそ、以下のような姿勢でヘアケアハーブをお届けしています。
私たちは、「1回でよく染まる!」「二度染め不要!」「退色しづらい!」など、購入意欲を煽るような表現はいたしません。ヘアケアハーブはあくまでも植物由来の自然の力で染めるため、1回で理想通りに色づくことは難しいとご理解いただければと思います。
特徴としては、ヴァージンヘア(健康的な髪)ほど染着しやすい一方、化学系の施術(パーマやカラー)や長年の化学製品(シャンプー・リンス等)を繰り返してきた髪は、初回しばらくは染着しづらい傾向があります。
これは、ヘナの成分が正常なキューティクルに付着する状態が理想であるのに対し、化学系ダメージによってキューティクルが剥がれ落ちていると染着しにくくなるためです。しかし、ヘアケアハーブを続けることで染着が安定し、発色に深みが増していくのが特長です。
ヘアケアハーブを始める際は、“自分の髪に合った方法を焦らず見つけていく”ことが大切です。一般的な化学染めとは全く異なるプロセスだからこそ、継続しながらヘアケアハーブの可能性をじっくりと実感していただけます。また、自然の力だけで行うこの染色法は、髪のダメージを抑えながら、続けるほど髪質が良くなるのも大きな魅力です。
「一度でバッチリ染めたい!」「すぐに結果を出したい!」という方には遠回りに感じるかもしれませんが、その分、髪本来の美しさと頭皮環境を整える喜びを存分に味わっていただけます。
私たちは、自然な色味とハリ・コシ・ツヤのある髪を手に入れる感動を全力で応援します。ぜひ、焦らず一歩ずつ、ヘナカラーの魅力を楽しんでください。
2.ヘナカラーの基本とは
ヘナカラーは、ヘナ(オレンジ系)とインディゴ(青紫系)の2種類の天然ハーブを組み合わせ、色味を調整する染色法です。
🍃ヘナ🍃
✅白髪部分はオレンジ色に染まる
✅黒髪部分は黒色のまま(オレンジ色にはならない)
✅トリートメント効果が最大に発揮される
✅髪にツヤがのりながらハリとコシがでる
✅染着力が高い
🌿インディゴ🌿
✅ヘナと組み合わせることで茶色系を生み出す
✅インディゴの役割は「染色」のみ
✅インディゴ独特のツヤが一時的に髪の表面にのる
✅ヘナのようなトリートメント効果はない
✅染着力はほぼない
【ポイント】
◾初めての方は、髪色に関心が行きがちですが、ヘナの大きな魅力は高いトリートメント効果にあります。髪にハリ、コシ、ツヤを与え、自然なカラーリングとヘアケアを同時に楽しめるのが特長です。
◾インディゴは発色のみを担当。単体では青紫色ですが、ヘナと組み合わせることで茶色系を作り出します。
◾ヘナには強い染着力があり、髪の表面にしっかりコーティングします。一方、インディゴには染着力がないため、そのため、できるだけヘナ中心に使うことが色持ちを良くするコツです。
◾インディゴ成分のツヤはあくまで一時的で、洗髪とともにゆるやかに退色していきます。(ヘナのようなトリートメント効果はありません)
3.商品ラインナップのご紹介
私たちは、ヘナ&インディゴを中心に、以下のような配合の商品比率による商品をご用意しています。配合の違いによって、仕上がりの色味とトリートメント効果が変わります。
*1:二度染めについてはこちら
*2:マホガニーの成分(ヘナ20%・インディゴ80%)について】
マホガニーは、二度染め用として設計された商品です。配合の理由は、塗りやすさと発色の安定性にあります。インディゴ100%では粘性がなく、ペースト状になりにくいため、塗布中にボロボロと落ちやすく、ハケで塗るのが困難となります。そこで、ヘナを20%加えることで適度な粘りが生まれ、ペースト状になることでハケ塗りしやすくなるのです。この絶妙な配合により、二度染めの仕上げに使いやすく、濃く落ち着いた茶系の発色をしっかりと実現できる商品となっています。
4.白髪への塗布手順
【白髪:10~30%以下の場合】
◾ナチュラルを中心に使用し、必要に応じて二度染めやブラウンを組み合わせる。
◾二度染めを行うと白髪部分は茶色系に、黒髪部分にはヘナのツヤがプラスされて全体的に明るめの仕上がりに。
◾髪型によっては、最初からブラウンを使っても問題ないケースもあります。
◾実際にナチュラルをメインで使った仕上がりは、当店ギャラリーページをご覧ください。
【白髪:20~30%以上の場合】
◾初回は「二度染め」を推奨します。
◾二度染めは、ブラウンでは得にくい深みのある茶色を実現できる点が魅力です。髪色と髪質改善の両方を目指す方は、ぜひお試しください。
◾髪型によっては、最初からブラウン又はマホガニーを使っても問題ないケースもあります。
◾「ブラウンまたはマホガニーを1回で済ませたい」という場合、白髪部分がぼんやりとした茶系になるケースがあります。もし、物足りないと感じた場合は、ブラウンまたはマホガニーをもう一度行うか、二度染めで深みを出せます。
◾髪色の満足度や仕上がりには、個人差があります。まずはどちらかを試して体感し、その後の進め方を調整するとスムーズです。
5.黒髪への塗布イメージ
【ナチュラルで塗布した場合】
◾黒髪にオレンジ色のコーティングが加わり、光の当たり方次第でほのかな明るめに見える場合があります。ただし、黒髪そのものがオレンジ色になるわけではありません。
◾髪にハリ・コシが出て、サラッとまとまりやすくなります。
◾頭皮の余分な皮脂や汚れを吸着し、頭皮環境を整えます。健康な髪を育てるためには、頭皮ケアが重要。黒髪の方にも十分メリットがあります。
【ブラウン・マホガニーで塗布した場合】
◾ヘナの配合が50%以下のため、トリートメント効果はナチュラルほど期待できません。
◾インディゴ成分のツヤ効果で、黒髪にツヤが一時的にのりますが長続きはしません。
◾黒髪の色がさらに黒く強調される場合があり、髪質によっては全体がより黒っぽく見えることもあります。
◾黒髪部分は茶色に発色しません。
◾黒髪へブラウン・マホガニーを塗布するメリットとしては、全体を黒っぽく見せたい場合には有効です。
6.商品選択の進め方
【黒髪のみ】
→ナチュラルのみでOK
→トリートメントとして月に3~2回の塗布が理想
【白髪10~20%以下】
→基本はナチュラルをメインに使用
→オレンジ色は数日後に茶系へ変化します
→次の白髪が生える前に塗布をするのがコツ(トリートメント感覚で!)
→オレンジ色が気になる場合は、ブラウンを時々使って色味を落ち着かせるのもあり
【白髪20~30%以上】
→二度染めを推奨
→二度染めした部分は、数日後に濃茶系へ変化します
→次の白髪が生える前に塗布するのがコツ(トリートメント感覚でで!)
→髪色が安定してきたら、ナチュラルを中心に使いながら、オレンジ色や白髪部分が気になった時に、二度染めやブラウンを組み合わせるとスムーズです
7.ポイント
✔初回の発色を期待しすぎない
→ヘナカラーは化学染料のように明るい茶色にはなりません。塗布を重ねるうちに徐々に発色が深まっていきます。
✔仕上がりは髪質次第で様々
→髪質や白髪の量によって発色が変わるため、結果的には「あなただけの色="あなた色"」に仕上がります。
✔ブラウンに過度な期待をしない
→「もっと茶色くしたい」とブラウンを重ねすぎると、逆に黒髪部分がさらに強く出る場合があります。
✔白髪が生える前に塗布するのがコツ
→トリートメント感覚で、月に3~2回を目安に行うと効果的です。
✔塗布後は人肌温度を保つことが大切
→放置中はラップだけで過ごすのではなく、全体を密着させるようにニットキャップなどをかぶると、ムラなく定着しやすくなります。
✔ヘナのオレンジ色を恐れないこと
→オレンジ色を恐れて、マホガニーやインディゴを多用しすぎないこと。それよりも、こまめにナチュラルを重ねるほうが、茶色の状態をより長く維持しやすくなります。
✔ヘナカラーに「これが正解!」はない
→一度で理想を求めず、継続しながら発色とトリートメント効果を高めていくことで、最終的に髪質改善へつながります。焦らず、ご自身の髪に合った進め方を見つけ、じっくりヘナカラーを楽しんでください。
8.まとめ
ヘナカラーの魅力は、髪をケアしながらカラーリングを楽しめるところにあります。つまり、カラートリートメントによって髪質改善ができるということです。
初めての方には「手間がかかる」と感じられるかもしれません。しかし、髪質改善を実感できると「手間よりも、この髪を維持したい!」という気持ちが強まり、毎週でもヘナを使いたくなるという方もいらっしゃいます。
その分、自然で優しい色合いと、新しい髪質を手に入れられるのがヘナカラーの大きな魅力。ご不明点やご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 私たちは当店はヘアケアハーブを通じて、皆様の髪質改善を全力で応援いたします。髪だけでなく、健康面や日々の暮らしまで、もっと豊かで楽しいものになりますように……スタッフ一同、心より願っております。
ぜひ、私たちのヘアケアハーブで、あなたらしいヘアケアを始めてみてください。